本『孤独論 逃げよ、生きよ』(田中慎弥)の感想

孤独論 逃げよ、生きよ

孤独論 逃げよ、生きよ

田中さんの本を読んだことはなかったけど、ラジオ番組(http://www.joqr.co.jp/golden/2016/08/post-508.html)に出ているのをたまたま聴いて興味を持ったので読んでみた。

"孤独"というものが、人生を深くすることが書かれている。

本の第一印象は、装丁が黒色で、タイトルが"孤独"なので、暗く突き離した印象がしたけど、そんなことはなく読みやすい。

田中さんは高校卒業後、就職することなく30歳を超えて新人賞を受賞してデビュー。毎日毎日、家族以外とコミュニケーションを取ることなく、書くことを自分に課して、それを続けられたので孤独に対して人一倍耐性があるのではないかと思った。

しかし、孤独が自分の時間を濃くし、自分を保ち、深くするというエッセンス自体は、多くの人に共通するだろう。