映画『ターミネーター2』の感想

とても良い映画。

モヤモヤするので、この映画を面白くしていると思われる要素をリストし、面白さの根拠をハッキリさせて、スッキリしたい。

前作と T-800(シュワちゃん)の役目が逆になっている

前作はシュワちゃんは母親を殺す目的だが、今作は守る役である。この変化は前作から見ていると面白い。

T-1000(液体金属)が警察官の格好

人間を殺す敵役があえて、人間を守る警察官という見た目がよい。警察官にすることでストーリーが円滑になる目的もあるが、この違和感が面白い。

最後のシーンが良い

シュワちゃんが親指たてて溶鉱炉にカタカタ...の有名なシーン。

バランスがよい

いっけん、外側はアクションや SF の映画なのだが、映画のテーマは運命を自分で変える、や、家族の愛情だったりする。だからこれはいろいろな人が共感できて、面白いと思える映画になっている。

笑いのシーンがいくつかある

シュワちゃんを使っていくつかギャグシーンがある。病院に乗り込むときに守衛を殺さないで撃つシーン、ジョンに教えられていろんなパターンの罵倒の言葉を覚えるシーン。こういったシーンで緊張感をとき、映画全体を楽しく見れる緩急がつけられている。

気になる点

これはこの映画というか、私が見たバージョンで気になった点だが、シーンが少なくとも2つ削られていた。

1)T-800 の学習機能を有効にするシーン

モーテルに泊まった夜、ターミーネータのチップを取り出し、母子で一悶着したあと、チップの学習機能を有効にするシーン。

2)ダイソンの家族シーン

ダイソンが家で仕事してることを妻にたしなめられ、息子と遊ぶシーン。

これらふたつのシーンが私が見たバージョン(Amazonのオンラインビデオ)では削られていた。

これら、特に前者はその後のシーンと関わりがあるため、これが無いと観る側の感情移入を損なうため、削除か残念であった。

まとめ

こうやって見ていくと、ジェームス・キャメロン監督の優秀さがよく分かる。

エイリアン2もキャメロン監督だが、この人はもともとの映画の素材を活かして、より良くすることができる。