本『遅刻の誕生』(橋本毅彦+栗山茂久)の感想

遅刻の誕生―近代日本における時間意識の形成

遅刻の誕生―近代日本における時間意識の形成

  • 日本人は時間を守り、時間通りに行動する
  • という性質は、日本人が民族的に古来から持つ風習、ではなく
  • 明治までは時間に対してルーズな国民、とヨーロッパ人から見られていた(今とは逆の感覚)
  • というのも明治6年までは日本は「定時法」ではなく「不定時法」を採用していた
  • これにより「定時法」を使っていた外国からは、時間に対する感覚が違う(ルーズ)と思われていた
  • 明治6年に法改正をし、日本という国時代が定時法を扱うようになった
  • ちなみに鉄道に関しては、日本が国として定時法を採用する前から、定時法を採用していた
    • 運行は日々違う不定時法ではできないので
  • 鉄道はその後の日清戦争も含め、日本の国力や市民生活に大きく影響する存在になる