本『哲学的な何か、あと数学とか』(飲茶)の感想
- 作者: 飲茶
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2018/02/01
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
アマチュアの数学者フェルマーが残したこの定理には当時「証明」がなく、実際にそれが証明されたのは、フェルマーが生きた時代17世紀から300年以上だった20世紀だった。
この本には、フェルマーが残した謎に満ちた、しかし悪魔的に魅力があるこの定理に、数々の数学者が挑戦してきた歴史が書かれている。
そこには、人間の情熱だったり、苦しさからくる挫折だったり、環境の問題(性差別、貧困)によるどうしようもない不幸だったりがある。ひとことで言うと人間ドラマ。
だから、フェルマーの最終定理ってどんな感じで解決したの? と数学に興味があり手にとったが、読んでいて、その人間ドラマとしての部分も楽しめた。
ちなみに、この本の序盤の部分は、作者のサイト フェルマーの最終定理 - 哲学的な何か、あと科学とか に公開されているので、どんな感じの本かはここで確認して、この先が読みたければ、実際に本を読んでもいい感じ。